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朝日

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映画「バンクーバーの朝日」を見てきました。
日系カナダ人が結成した万年弱小野球チームが、スモールプレー、今でいうID野球を使って勝利を重ねていく物語。

戦前に日本人が移住した国と言ったら、アメリカ、ブラジルなどが有名だけれど、カナダにも相当の数が行っていたというのは、知らなかった。そして戦争直前の経済不況、日系人への不差別などで、彼らが厳しい生活を強いられていたということも。
この映画で素晴らしかったことの一つに、セットがそれを物語っていました。

私達は時に運命に従って生きていかなければならない。
両親が私たちが生まれる前に決断したことを、DNAの中に引きずって生きていかなければならないこともある。
その運命を恨むことは簡単だけれど、それを楽しむことが有意義なものであることを、この映画から読み取りました。
そして、コミュニティ。
カナダにおいて日系人コミュニティは小さな存在だけれど、その中でだけ生きていこうと思えばなんとかなる。
妻夫木君演じたレジ―の両親がカナダ人を信じることが出来ずに、英語を使わないで生活しようとかたくなだったように。それはコミュニティの外に出なければ、何とかなる。一生その姿勢のままでいることだってかなうかもしれない。
だけどそこで注目したいのは、それだけ強固なコミュニティが、バンクーバーにあったということ。チーム朝日が勝ち進んだ時のコミュニティの繋がりの強さは、眼にみはるものがあった。異国の地で弱弱しかった日本人チームが、コミュニティ全体の笑顔を生み出す力を創り出しているシーンは、本当にぐっと来た。

そして、改めて問い直したいのは、池松君(MOZU君)の、(日本に渡ってから)移民の子って言われるのかな、カナダで(差別されるの)より、ましなのかな、と言うことば。
私自身、少し前に日本に来た日系人の子どもの学習支援に入ったことがあっただけに、そういう発言は、かなり衝撃的だった。
不幸度は、こちらより、あちらの方がまだましかな・・・・そんな主旨のセリフを言ってました。

辻堂のモールにあるTOHOシネマズは、席も座り心地いいし、きれいだし、どの席からもスクリーンがきちんと見える。またいい映画が来たら、行こう。

by haru-0425 | 2014-12-23 22:19 | 好きなこと

13歳女児と8歳男児に鍛えられているWM。


by haru-0425
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